綴れ織の重厚感あるテクスチャーの魅力が最大限生きる手法を探ったタペストリー群を展示。思想の原点になっているであろう祖母の土葬の経験から芽生えた死生観が垣間見える。

大学在学中につづれ織り技法を用いてタペストリーの制作を始め、その頃から「タペストリーは絵画の代用品」をいかに乗り越えるか、が課題としてずっとあった。「絵画」としてではなく、「糸による造形」を感じる作品をつくることが可能なのかを試みてきた過程を展示した。